2017年 06月 06日
25 種の旅 [ 螳螂生 ] |
二四節気 芒種 / 七十二候 初候 螳螂生
第25候 かまきりしょうず
二四節気 芒種 ぼうしゅ
芒(のぎ)とはイネ科の植物の先の細く尖っている部分。
穀物の種まきの時期であり又、麦の刈入れの頃だそうです。
今日の写真は、今年二月に訪れたウェールズ国立ミュージアムでの
Artes Mundi7展示より。
1995年カリフォルニア発祥のヒューチャーファーマーズによる、
Seed Journeyという展覧会。彼らはアートと農業を実践し、常に農業とは、
そして文化とはどのように理解、把握されて来たのかを問い続けるグループ。
2016年、彼らは1895年木製の船でオスロを出発。乗組員はノルウェー人の
キャプテン達、ニューヨーク出身のアーチスト、シェフ、科学者等の7人。
古代穀物を栽培する農民の生活する様々な土地を船で訪れ、それらの穀物を
保全し、そこでの農業の活動をより多くの人々へシェアするプロジェクト。
19世紀半ば、ノルウェーに移民したフィンランド人により
森を開拓し、サウナを乾燥庫として利用しながら独特のスタイルで
栽培されていたライ麦。1880年には途絶えてしまった古代麦を、
1970年代にある考古学者が、サウナの朽ち果てた天井板の間から9つの
粒を発見。近くの教会で栽培を始めた所、そのうち7つが発芽し、
それぞれ1000粒の実を付けたそう。上記はその再生した古代ライ麦。
アート展はインスタレーション他様々。例えば農家のある男性が
発言した "我々にとって必要なのは、穀物種を保存する為のミュージアム
などではなく、実際にそれらを栽培する事なのだ"という言葉を、
モールス信号化してその符号をアートにしたもの等。
七十二候は、蟷螂生
前年の秋に産みつけられたカマキリの卵が孵化する時期。
害虫を捕食するという習性から、農業とは古くから関りの深い
益虫のようです。
遠い昔、北欧の農民達へも役立っていたのかしら?
今日もブログ訪問ありがとうございます。
雨降りの季節にも、どうぞ心は爽やかに。
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Tales of Wales 2017 #032
by oliverlocca
| 2017-06-06 00:00
| 創 Art & Creation